2013/06/17

ウルトラマラソンその3


元気を回復した私はゴールを目指して走り始めましたが、まだ45Kmもあります。

100Kmといえばフルマラソン2回+18Kmです。

新幹線で東京駅〜熱海駅が95キロ、新大阪駅〜京都駅は片道39キロなので往復+22キロも走らなければなりません。

やっと60キロを超えました。

経過時間は8時間05分、後6時間しかありません。。

今から新大阪〜京都間を走らなければゴールはやってきません。

そんなときたまたま前を二人の男性ランナーが走っていました。

コースには1キロ毎に距離を書いた赤いコーンが置かれています。

工事中の道にある赤い▲のコーンです。

それを使えば1キロの所要時間を計ることが出来ます。

計ると7分15秒程です。

これなら何とか付いて行けそうです。

しばらく後ろをピッタリ付いて走りながらリズムを回復しました。

60キロの通過に既に8時間6分使ってしまっています。

このままキロ7分〜8分で走り続けたとしてもゴールするのはぎりぎりです。

前の二人のランナーは話しをしながら走っていました。

私も話しの中に加えて貰うことにしました。

一人は四十代の後藤さんでウルトラマラソンは初めて、しかし以前に富士五湖の72Kmの経験者で知識も豊富で彼がリードしてくれました。

もう一人は六十六歳の大村さんです。

大村さんは今回が25回目のウルトラマラソンだそうです!

経験者二人を得てとても元気が出てきました。

朝練の人達もフルマラソンと違ってウルトラマラソンはペースもゆっくりなので話しをしながら走って友達ができますよと言ってました。

マラソンの話しを中心に65Km〜70Km通過9時間30分〜75Km10時間08分〜80K10時間55分と進みました。

陽が沈み始めると急に寒くなり、70Kmのエイドで大きなビニール袋を貰って頭と腕の部分を破り、かぶって走りました。

汗で濡れたウェアに向かい風が当たり寒くて辛いのです。

朝練のアスリートランナーでウルトラマラソンの聖地であるサロマ湖ウルトラマラソンに何度も参加している方が「制限時間の3時間前に80Kmを通過すれば完走出来る」と教えてくれたことを思い出し、互いに励ましあいながら進みました。

80Kmを10時間55分で通過!

制限時間14時間から差し引くと3時間5分前に通過しました。

残り20Kmハーフマラソンの距離を190分以内で走らねばなりません。

キロ9分ありますが、エイドの休憩を考えるとキロ8分以内で走り続けなくてはなりません。

私はハーフマラソンではキロ5分で走り続けられますが、今は8分でもぎりぎりな程疲れています。

確実に言える事は「もう絶対に歩けない!」ということです。

歩けば完走は不可能です。

残り20キロを過ぎると、19、18、17と残りのキロ数を数え始めるようになりました。

遠くに明るい光りが見えてきました。

ゴールです。

しかしこのマラソンコースは45Km地点を折り返し、一旦ゴールまで戻ると45Km×2=90Kmで、ゴールを過ぎて5Km下りまた5Km戻り100Kmになります。

ランナーにとってはこの往復10Kmが精神的に一番きついのです。

ドMなコースなんです。

ここまで三人で励ましあいながら走って来たのですが、ここで異変が起こりました。

大村さんが遅れ始めたのです。

遂に「後から追うので先に行って下さい」と言われ最初は「ここまで来たんだから最後まで三人で走りましょう」と言って数キロ走ったのですが、遂に後藤さんと私の二人で走る事になりました。

最後の関門である90Km地点は閉鎖10分前に通過したのできっと大村さんも制限時間内に完走するはずと信じて走り続けました。

しかし、93キロを過ぎたあたりから後藤さんが膝の痛みを訴える様になりました。

その前から右膝が痛むと言ってたのですが、エイド毎に屈伸運動をしたりしてここまで来たのでした。

後藤さんからも「先に行ってて」と言われ断腸の思いで別れて一人走り始めたのです。

ここまで来れたのは、大村さん、後藤さんが居てくれたから。

工事現場にある照明が照らすだけの暗い道を5キロの折り返し点を目指して走りました。

一人で走る辛さといったら言い表せません。

95Kmで折り返して後5キロ!時間は午後9時23分

後4キロ、3キロ最後のエイドでスイカが置いてありました。

私はスイカが大好きです。

これまでのエイドにはスイカはありませんでした。

時計をみると13時間30分です。

残り時間は30分。

30分で2.5Kmを走れば完走です。

キロ8分なら20分。

スイカ食べる事にしました。

一気に10切れほど食べたでしょうか?

これまで57年生きてきてこれ程に美味いスイカは食べたことがありません。

冷えてなんかないんですよ!

もっと早く来たランナーは冷えたスイカが食べられたのかも知れませんが、最後の最後に来た私が食べたのは生温い、常温のスイカです。

しかしホントに美味いスイカでした〜!

こんな遅い時間までエイドで待ってくれるボランティアスタッフに感謝の言葉を述べてまた走り始めました。

遂に後1キロ。

500m!

ゴールゲートが見えてきました!

午後13時間50分遂にゴールしました。

気になるのは後藤さん、大村さんのことです。

ゴールしてフィニッシヤータオルとメダルを貰って直ぐにゴールゲートに戻り二人が来るのを待ちました。

しかしなかなかやってきません。

時間はどんどん過ぎていきます。

遂に制限時間になってしまいました。

気がつかない内にゴールしたのか?それとも痛みで走れなくなったのか?

理由がわからないまま着替えを済ませて帰途につきました。

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